こんにちは。らむねです。
固い家族の絆まで切ってしまう、時として人を狂わせることのある「お金」。
特に遺産相続で揉めてしまうと、
わだかまりや憎しみを生んでしまうこともあるようです。
親がせっかく残してくれた「遺産」で家族がバラバラになるなんて本末転倒ですが、
「遺産」で揉めるケースは珍しくありません。今回はそんな相続で揉めた家族のお話です。
親の遺産相続を放棄しろ!? 仲が悪い姉妹の骨肉の争い
吉岡あゆみさん(60歳)と裕子さん(55歳)は2人姉妹。
子どものころから、姉妹仲良く遊んだ経験はあまりなく
どちらかと言うと姉妹ながらもそりが合わないと感じていまいた。
両親の手伝いを良くして、欲しいものを我慢するような性格のあゆみさんと、
内弁慶で自分の欲しいものは絶対にあゆみさんには譲らず、手に入れないと気が済まない裕子さん。
二人の性格は真逆だねと親から言われていました。
裕子さんは器量も外面もとても良い子でしたが、
思い通りにならないことがあると、家族に当たり散らし、
家の中では暴言ともいえるような言葉使いをすることがよくありました。
大人になるとあゆみさんは、進学や就職についても両親とよく相談しながら決め進めましたが、
裕子さんは定職にもつかずに、
「私の人生なんだから」と
長期で旅行に行き帰ってこなかったり、
男性と暮らすと言って家を飛び出したりと自由奔放に過ごしていました。
あゆみさんは24歳で結婚。結婚式には裕子さんも参列してくれました。
その5年後、裕子さんも結婚をしたと母から聞きましたが、
海外で夫と2人だけの結婚式を挙げたとのことで、
裕子さんからあゆみさんに直接連絡がくることはありませんでした。
時が経ち、生活が変わっても変わらない妹
あゆみさんが55歳の時、父が脳梗塞で亡くなりました。
葬儀の場に現れた裕子さんは、その場で離婚をしたことを報告。
「親権は私がとった。離婚をして家族の大切さを知った」としおらしく語っていました。
しかしその後、裕子さんからの連絡は再び途絶えてしまいました。
一方あゆみさんは、父が亡くなった後、夫の協力のもと
母の生活のサポートや家、お墓の管理をしていました。
あゆみさんは何度か、裕子さんにサポートするにあたり金銭的なことなど
話し合いたいと申し出ましたが、裕子さんは忙しいからと言い、
話し合いはもちろん、家に来ることすらありませんでした。
その後は、家族行事で顔を合わせることはありましたが、
いつも母親経由で連絡をしており、
あゆみさんと裕子さんが直接連絡を取り合うことはありませんでした。
そして、母が他界……。遺産相続の問題が勃発します。
(2018.08.08)