顔を合わせば口論ばかりの父と娘。2人が歩み寄るにはどうしたらいいの? 家族のトラブル
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貸してくれないなら自分の車が欲しい!

昔から隆太さんは神経質で、自分の持ち物を人に触られるのが嫌なタイプ。
それは車以外も同様で、
隆太さんが趣味で使っているオーディオデッキも
「自分専用」として、家族の誰にも触らせることはありません。
いつになっても麻衣子さんに車を快く貸すことがないので、
麻衣子さんも徐々に「もう、お父さんの車なんて借してもらわなくていい」と思うように。
そして、麻衣子さんは自分の車を購入しようと決めました。
幸い家の敷地内には、もう一台車を止められるスペースがあったので、
麻衣子さんは自分用の車を探し始めることに。
するとすぐに、中古で状態の良い軽自動車に出会いました。

条件の割には価格も安いその車を麻衣子さんは一目見て気に入りました。
しかし、一つ問題が・・・。
それは、麻衣子さんにはその車を買うための頭金が無かったのです。
さらに、教習所のローン、PCや脱毛サロンのローンがまだ残っているので
これ以上ローンを組むことは現実的に不可能でした。

車のお金の工面を両親に相談

一刻も早く車が欲しい麻衣子さんの目の前に現れた理想の車。
今を逃したら、こんな好条件な車はもう手に入らないかもしれないし、
通勤のためにすぐにでも車が欲しい。
麻衣子さんは、車を買うためのお金を借して欲しいと両親に相談しました。

しかし、隆太さんは
「車を買うお金もない、ローンも組めない、
そんな状況で手に入れたとしても車を維持していく事が出来るのか、
買ったら終わりという話じゃない。おまえには無理だ」
と、お金を貸すことに反対……。
麻衣子さんは「家の車も貸してくれない、車を買うためのお金も貸してくれない、
苦労して免許をとったのに、どうしてそんなに意地悪するのよ!?」と反論し、
結局いつもの口論に。
由香さんが、
「後で,もうちょっとお父さんと話してみるから」と
その場をなだめて口論は終わりましたが、
麻衣子さんは、着の身着のまま、財布と携帯だけ持って家を飛び出してしまいました。

歩み寄れぬまま娘は家出

「自分の思い通りにならないからって、わがままな。探さなくていい」
と隆太さんは言っていましたが、
その日の夜、由香さんは何度も麻衣子さんに電話とラインをしました。
しかし、電話は繋がらずラインは未読・・・。
何処に行ったのか居場所が分からないまま、眠れぬ夜を過ごしました。
翌日、会社からの電話で麻衣子さんが出勤していないことが発覚。
地元の親しい友人に連絡を取ってみたが情報は得られず。
由香さんは警察に家出届を出すことに。
探偵に「人探し調査を依頼したい」と隆太さんに相談しました。
隆太さんは黙っていましたが、それが了承ということだと思った由香さんは、
そのまま探偵に麻衣子さんの人探しを依頼しました。

調査の結果、麻衣子さんは専門学校時代の友人の家で見つかりました。
麻衣子さんは
「あんな家に帰りたくない。もっと稼げる仕事に転職する」と
初めはごねていましたが、
「お金や車の事はもう一度ちゃんと話しましょう」と
由香さんの説得もあり家に帰ることになりました。
由香さんが隆太さんを説得して、
「貸す」という形で頭金を出してあげることになりました。

麻衣子さんが社会人として、
「欲しいもの」は親に頼らず自分で買えるようになってほしいと願う
父親としての隆太さんの気持ちも分かりますが、
ただ「ダメ」と頭ごなしに押さえつけると摩擦が生じてしまいます。
麻衣子さんはもう少し大人に、そして隆太さんはもう少し柔軟になって、
お互いに歩み寄っていけたらいいですね。

(2018.10.02)

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