結婚には絶対反対の父と姉
洋治さんは
「まだ別れてなかったのか! あんな娘との結婚なんてありえん!!」と激怒。
美奈子さんが則行さんの姉に「どうしたらいいかな」と相談すると、
「あんな子が妹になるなんて絶対反対!挨拶に来るって言うなら私も家に来て、一緒に反対するから!」
と言い始めたのです。
この状況に美奈子さんは、まずは親子できちんと話したほうがいいと思い
「2人で挨拶しに来る前に、まず則行ひとりで来て、お父さんと一度話してみたら?」と伝えると、
則行さんは「そうだね、そうする。」と言い、美奈子さんの提案を受け入れました。
しかし、一人で話に来るはずの則行さんは、七恵さんと一緒に登場したのです。
則行さんよりも先に「お久しぶりでーす」と家に入って来たかと思うと七恵さんは、
きちんと挨拶もせず真っ先にトイレに直行。
「あーあぶなかった!」と言いながら、悪びれた様子もなくリビングにやって来ました。
そして、則行さんが持っていた手土産を奪い取るように、
「これ、お土産です!めっちゃおいしいんですよ!!」と美奈子さんに渡して、
「開けてください!説明したい!」と催促……。
それを見ていた洋治さんは
「人の家に入ってきていきなりトイレに駆け込み、挨拶もなしに一体何なんだ!」
七恵さんに対して一喝。
則行さんは「ちょっとおやじ、待ってよ。なんで怒ってんだよ」と、間に入り、七恵さんは
「え!?挨拶したのに、なんか、気分悪くさせちゃったみたいですみません」ときょとん顔。
その日は、洋治さんが2人を帰してしまいました。
中立だった母もいよいよ反対
美奈子さんが、状況を気にしていた則行さんの姉にもそのことを報告すると、
「お父さん、追い返したんだ!本気で怒らせたね。何があったの?」と
七恵さんの一連の行動をきくと、「そんな人ととの結婚なんて、絶対にやめさせなきゃ!」
と、興奮気味に言っていました。
確かに七恵さんの行動は目に余ることが多くありますが、
則行が選んだ人ならと中立の立場でいました。
しかし、いよいよかばいきれなくなってきていました。
家に帰った則行さんから
「七恵は何も悪いことをしていないのに、なんであんなこと言われなくちゃならないんだ!
みんなが反対しても俺は結婚するから」と、
強行してでも結婚する意志があることを電話で伝えてきました。
洋治さんは
「あいつには長男だという自覚がない。だいたいあの娘はどんな育ちをしたらあんな風になるんだ。
どんな家で育ったんだ!」と、絶対反対の姿勢。
今までかばってきた美奈子さんも、
彼女のことをちゃんと知っておきたいと考えるようになりました。
そして、探偵に結婚前調査を依頼しました。
調査の結果、彼女の家に問題はありませんでしたが、
七恵さんは子供のころから問題行動が多く、親も先生も手を焼いていたことがわかりました。
高校ではけんかした友人の教科書や体操服を焼却炉に入れたり、
万引きなどで何度も補導され、徐々に学校に行かなくなりそのまま中退。
その後、家を出て、キャバクラなど夜の仕事をしながら生計を立てていたようでした。
この結果を見て、美奈子さんは
「やっぱり結婚には賛成できないけれど、本人たちの気持ちもあるし……」と悩んでいました。
また、この結果を家族が知ったら余計に反対するでしょう。
しかし、則行さんはどう思うか……。
七恵さんの事はどこまで知っているのでしょうか。
結婚とは家族になるということ。そして、当人だけの問題ではないのです。
結果はどうなるにしても、もう一度、家族だけで話す時間が必要かもしれませんね。
(2018.10.12)