「30歳までに絶対結婚して子どもが生みたい!」と思っていた女性の悲しい結末 家族のトラブル
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希望に満ちた新しい生活の開始

理子さんは、入社が決まり新しい生活が始まりました。
与えられた仕事は個人相手の営業。
営業のノウハウを教えてくれる教育係の上司は、自分の仕事に忙しく、
マニュアルを渡されただけで詳しいことは何も教えてくれませんでした。
(これはやる気を試されている)と思った理子さんは、
なにかあるたびに、上司に質問をしに行きました。
今まで派遣で働いていた会社は、優しい上司や男性社員が多く、
理子さんはその感覚でいたのです。
しかし、理子さんが良かれと思っていた行動は裏目に……。
入社3日目で上司から、「マニュアルに全部書いてあるから。」と、
うんざりした顔で突き放されてしまいました。

それからは、到底達成できないノルマとの闘いの日々。
アポはもちろん、話すら聞いてもらえない日々にだんだん気持ちは疲弊していきました。
しかし、やらなければノルマは達成できず、お給料も安いまま…… 
理子さんは、いつの間にか上司に詰められないように日々をやり過ごすことと、
どうしたらノルマを達成できるのか、そればかりを考えるようになっていました。
ストレスで荒れていく肌と、夜遅く帰宅してからの夕食で増加する体重、
理子さんは自分がどんどん老け込んでいくのを感じていました。
SNSで友人の子どもとの幸せそうな生活や独身仲間の優雅な女子会風景を見ながら、
ノルマすら達成できない自分は誰にも必要とされていないのではないかという
暗い気持ちに陥っていきまいた。

そして、すべてが嫌になり

理子さんの母・民江さん(63歳)が、
理子さんが会社へ出社していない旨と、職場の上司宛に何かのカギが届いたとの連絡を受けたのは、
理子さんが出社しなくなってから3日目のことでした。
理子さんの職場へ行くと、
岐阜県の消印の封筒と、コインロッカーの場所を記した手紙とカギを渡されました。
民江さんはすぐさま、記されたコインロッカーの場所へ向かいました。
中には、仕事用とプライベートの携帯電話2台と、健康保険証が入っていたのです。

民江さんは、そのことを会社に伝え、すぐに警察にも届け出。
命の危険があると思い、探偵に人探し調査も依頼しました。
調査の結果、理子さんは、岐阜県から富山県に移動していることが分かりました。
そして、富山県のとある駅で理子さんを発見。そのまま民江さんが保護しました。
理子さんは、仕事で追い詰められ、婚活もうまくいかない自分に嫌気がさして、
違う自分に生まれ変わりたいと、衝動的に遠くへ来ていたそうです。

そのまま、理子さんは仕事を辞めたそうです。
自分の目標を叶えるために仕事を始め、その仕事で達成できないノルマに悩まされ、
どんどん心が病んでしまった理子さん。
夢や目標を持ち、それに向かって行動することは立派なことです。
しかし、そこに囚われ過ぎず自分を大切に、心に余裕をもって婚活していけるといいですね。

(2018.12.07)

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