20年以上不倫を続けている「夫の目を覚まさせる」効果的な方法 家族のトラブル
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母の苦労をずっと見ていた娘

娘の未来さんはそんな母・万里子さんが人知れず泣いているのを知っていました。
未来さんの前では気丈に振る舞い明るい母を演じていましたが、
ある程度の年になってから、万里子さんが勝好さんの女性関係で苦しんでいるのを知り、
ずっと母を見ていたのです。

未来さんは大学を卒業をし、結婚するまで実家で暮らしていました。
結婚をして実家を出る時に一度「お母さん、お父さんの事、もう我慢しなくてもいいよ」と言ってみましたが、
万里子さんは「夫婦なんていろいろあるのよ。」とだけ言い、それ以上は何も言わず、
嫁ぐ未来さんの幸せを願う言葉を掛けてくれたのでした。

未来さんが家を出てからと言うもの、勝好さんの傍若無人な行動は更にエスカレートしていました。
お正月やお盆など未来さんが孫を連れて帰ってきた時は、
勝好さんは何食わぬ顔で毎回未来さん家族を受け入れていたので、
未来さんは実家で起きている事に全く気が付きませんでした。
ある日、万里子さんから「お父さんは全く帰って来ないし、生活費も減らされてしまって厳しい」と聞かされ、
未希さんが嫁いでからほぼ、不倫相手と一緒にいる事実を知りました。
そして、万里子さんから「離婚をしたい」という気持ちを聞いたのです。

離婚を決意した母に全面協力

未来さんは、全面的に万里子さんの味方になる事を約束。
万里子さんが離婚をできない最大の理由「経済的な不安」をなくして、
その事も含めて、しっかり離婚が出来るように弁護士に相談に行きました。
そして、長年不倫に苦しんできた事を証明するために「不貞の証拠」が必要と言われ、
探偵に浮気調査を依頼する事にしました。

調査の結果、近所では勝好さんと一緒にいる女性は、夫婦だと思われていた事が分かりました。
ご近所への挨拶もしていたようで、勝好さんが2重生活をしている事は
言い逃れできない事実でした。
そして、この証拠を盾に離婚を申し出て、慰謝料を請求する事に。
財産分与、年金分割等、全ての準備をして請求額を提出しました。

最初は「バカなことをするな」と勝好さんは、取り合いませんでしたが、
弁護士からの連絡で万里子さんが本気だと認識し、
更に娘の未来さんが万里子さんの味方だと知ると態度は一変、
「離婚はしたくない」と言い始めました。

そして、万里子さんが行動を起こしてからといもの、勝好さんは毎日家に帰ってくるように。
「離婚はしない」と言い張る勝好さんに対し、万里子さんは離婚裁判を起こしました。
所が、何を思ったのか万里子さんは突然、「離婚の意思」を取り下げると言い出したのです。
取り下げる条件として、今後お金の管理は全て万里子さんがする事、
相手の女性と勝好さんは、万里子さんに慰謝料を支払う事、相手の女性と完全に別れる事、
それらを念書に書かせ、離婚をしない事に合意したそうです。

未来さんには「ここまで酷い事をされてきたのに、どうして?」という不思議な思いもありましたが、
万里子さんは「夫婦には色々あるのよ、今回の事はこれで良かったのよ」と、
納得していたそうです。
動かぬ証拠を突き付けられ、万里子さんに離婚の意志と、それに伴う慰謝料の請求額を提示された
勝好さんは、そこまでされてやっと「失いたくないもの」に気が付いたようです。
今後は万里子さんが、悲しい思いや苦労をする事なく、老後を過ごしていけるといいですね。

(2019.02.01)

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