こんにちは。らむねです。
子どもの引きこもりが長く続くと、両親はどうしていいか分からなくなり、
腫れ物に触るように接してしまうことがあるようです。
学校へ行って欲しい……働いて欲しい……そんな願いとは裏腹に、なにか言っても口論になり、最悪の場合は暴れ出すことも。徐々に親はなにも言わなくなり、問題はさらに悪化してしまうケースもあります。
今回はそんな引きこもりの息子のお話です。
引きこもりの息子は、もはや居ないもの? 長期の引きこもり息子から逃げた家族と逃げなかった家族
秋山里緒さん(53歳)の息子・誠哉さん(21歳)は、3人兄弟の次男です。
勉強は得意ではありませんが、中学生まではひょうきんでクラスの人気者、運動も出来る活発な少年でした。
しかし第一志望の高校受験に失敗し、自宅から遠い私立高校に入学したため、毎朝5:30起きの生活に。
帰宅後はバイトへ行くか家で寝ているかの生活になり、友達と遊ぶことはほとんど無くなってしまいました。
そして高校2年生になるころから、誠哉さんは遅刻の回数が徐々に増加……
「今から出ても遅刻だから休む」と、朝部屋から出てこない日も。
里緒さんは誠哉さんの2つ年上の兄と一緒に、無理やり叩き起こして学校へ行かせていましたが、
誠哉さんは家を出たあと、駅のファーストフード店などで適当に時間をつぶし、
里緒さんがパートへ出かけた頃を見計らって家に戻っていたのです。
そして、家族が帰って来る前にまた外出する……
朝と同様、ふらふらと時間をつぶしては家に帰っていたようでした。
学校をさぼっていた事が親にばれて・・・。
里緒さんがその事実を知ったのは2年生の三者面談の時でした。
担任の先生から「2年生になって遅刻・欠席が増えています。
これ以上遅刻・欠席が増えると留年してしまうので頑張って学校に来て欲しい」と言われたのです。
里緒さんは三者面談の帰り道に誠哉さんを叱りましたが、誠哉さんは黙ったままなにも答えませんでした。
そして誠哉さんは帰宅するなり部屋に入ってしまい、その日は話すことが出来ませんでした。
次の日朝里緒さんが、誠哉さんを起こしに部屋へ行くと、
誠哉さんは「もう学校には行かない」と、頑なにベッドから出てきませんでした。
起こすことに協力してくれた兄に対しても暴言を吐き、ケンカになりそうだったので、
兄と弟を学校に送り出し、誠哉さんに対しては「勝手にしなさい!」とその日はご飯にも呼ばずに
「お灸をすえる」つもりで放置していました。
学校をさぼっていた事が分かった誠哉さんは、このまま学校へ行かなくなる?
(2019.03.14)