10年間、息子が音信不通になっている理由は? そして手掛かりがなくても見つけることは出来るのか!? 家族のトラブル
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あっという間に10年がたち

康則さんがタイから、日本に帰るという連絡をして来て以来、美智子さんの元にハガキが届いたのは、数回程度。最後のハガキで日本に帰ってきたことは分かりましたが、
その帰国を知らせるハガキをもらって以来康則さんからは、なんの音沙汰もありませんでした。
美智子さんは、毎日のように康則さんからの便りを待ちましたが(便りがないのは元気な証拠)と、
居場所を追求しないまま、あっという間に月日が経ってしまいました。

そんな矢先、美智子さんの夫・大胡さん(70歳)に悪性のガンが見つかりました。
大胡さんは「何処でなにをやっているんだか分からないような息子は探さなくていい」と探すことには前向きではありませんでしたが
美智子さんはどうにか康則さんにこのことを知らせたいと探し出す決意をしました。
しかし、住民票は実家のまま異動しておらず、手掛かりはこれまで届いたハガキのみ。
警察に届け出ても「事件性が低い」と探してはくれず……。
なんの手掛かりもないまま途方に暮れる日々を送っていました。

テレビを見て決意

ある日テレビで探偵が人探しをしている番組を見て、美智子さんも探偵に康則さんを探してもらおうと決意。
調査では手掛かりが少ない中、友人や知人に聞き込みを行い地道に康則さんの足取りを追いました。
そして、東京でお笑い芸人を目指している康則さんを発見したのです。
普段は路上でお笑いライブを行い、周りの友人には「親に合わせる顔がない」と漏らしていたとの情報も……。
路上ライブ中、突然現れた美智子さんを見て、康則さんは声をあげて驚いていました。
そして、お父さんのガンの話を聞かされ、その日は一緒に実家に帰ることに。
康則さんは帰国後、海外で知り合った日本女性の家に転がり込んでいたそうですが、
半年程でその女性とは別れ、友人の家を転々としながら「東京で一旗揚げたい」との思いで、
今の生活に至っていたそうでした。
そして完全に実家に帰るタイミングを失い、連絡も出来なくなっていたそうです。
美智子さんは、康則さんと携帯電話の番号を交換し、
いつでも連絡を取り合うことが出来る状況になりました。
そして、康則さんは「東京」に戻って行きました。

親に顔向け出来ないという気持ちになっていたのも分かりますが、
両親にとっては、どんな息子でも「かわいい子ども」です。
これからは、両親を心配させないようにして欲しいですね。

(2019.03.26)

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