別居からの再構築に努力をする夫、不倫を忘れたい妻
別居をはじめてから、亮さんは毎日麻衣さんに連絡をして、
会える時間を少しでも増やせるようにと努力をしてきました。
そしてお金も家にいた時と同じだけ振込んでいました。
バイクだけは通勤用に亮さんのアパートに持ってきましたが、
車は麻衣さんが自由に使えるように置いてきてもいました。
別居を始めることで、麻衣さんのありがたさが身に染みた亮さんは、
どうにかまた一緒に暮らしてやり直したいと心から思っていたのです。
しかし麻衣さんの心の傷は深く、亮さんのことをなかなか受け入れてはくれませんでした。
そして3か月前のある日、「夜になるといろいろ考えてしまうから、バイトすることにした」
と、麻衣さんからスナックでホステスのバイトをすることを告げられます。
亮さんは
「お金には困っていないはずなのに、ホステスのバイトをする必要はないんじゃないか・・・」と、
心の中では思っていましたが全ては自分が不倫をしたことが原因だからと
詳しいことは聞かずに、「身体に気を付けて頑張ってね」と気持ちとは裏腹に
快く応援の言葉を掛けました。
ホステスを始めた妻の不可解な変化
しかし、それからしばらく経ったころ息子から
「お母さんが帰ってこないから駅まで送って行って」と時々連絡がくるように。
駅までのバスの本数が少ないため、一緒に住んでいる頃は亮さんも麻衣さんに
駅まで送ってもらっていました。
それは昔から、家族の暗黙のルールでもありました。
それなのに、息子を送る時間になっても帰ってこない麻衣さんを亮さんは不審に思い、
最近の麻衣さんの様子を息子に訪ねることに。
すると、息子は部活が忙しく朝早く家を出て夜遅くに帰宅するので、
麻衣さんとは朝しか会う時間がないとのこと。
どうやら麻衣さんは毎日バイトをしているようでした。
麻衣さんの行動を怪しんだ亮さんは、
車にGPSをつけて、麻衣さんの行動を調べることに。
すると、店から毎日ある特定の場所に行っていることがわかりました。
そして朝、その場所から一度家に戻り、息子を送るとまたすぐにその場所へ戻り、
そこからバイト先へ行っているようでした。
決定的な真実を手に入れるために
店の関係者と浮気をしていると予測はつきましたが、
その場所に何があるのか誰がいるのかはっきりとしたことは分からない亮さんは、
自分でこれ以上詮索するのは無理だと探偵に浮気調査を依頼することに。
調査の結果、麻衣さんは店のオーナーとW不倫の関係になっていることが発覚しました。
なんと店のオーナーも別居中で、そこに麻衣さんが通い妻のようになっていたのです。
亮さんは自分の不倫が原因とは言え、これは許せないと肩を震わせていました。
バイトを辞めさせてオーナー別れさせ、別居を解消するために証拠を使いたいとも言っていました。
(2018.07.20)