不倫を自ら白状した夫

ヒートアップした夫婦喧嘩で、寛さんは何を思ったのか
「そうだよ。三浦さんと付き合ってるよ。でも、不倫じゃないからな。」
と、何も知らなかった美穂さんに自ら浮気を暴露してきたのです。

美穂さんは一瞬、何を言われたのか理解するのに時間がかかったと言います。
そこからは夫婦喧嘩というよりも、浮気に関しての状況質問に。

三浦さんとは、美穂さんも知っている会社の部下で、
2人の結婚パーティにも来てくれるほど近い関係の女性でした。
でも、その三浦さんは来月結婚する予定で、
結婚後は相手の家業を継ぐので会社を辞めることになっていたはず…
そう会社員時代の友人から聞いていました。

寛さんは
「とりあえず、もう別れることにしてあるから。
美穂も復職する気なら余計な荒波は立てないほうがいいだろ！この話はもう終わりだ！」
と言い、それ以上は何も話さなくなってしまいました。

予想外の夫の告白に……

美穂さんは、浮気をしていた寛さんへの怒りと悲しみ、
自分もかわいがっていた部下に裏切られた喪失感で、
夜も眠れないほど傷つきました。
そして、寛さんのことも信じられなくなり、
本当に三浦さんとは別れるのか、疑心暗鬼でそのことばかり考えてしまうような精神状態に。

美穂さんは、別れた確証が欲しいと思い、
探偵に寛さんの行動調査を依頼することにしました。
まずは、晃さんが前から夕食不要と言っていた日が怪しいと思い、そこを狙って調査。

調査の結果、寛さんが本当に三浦さんと会っている証拠をとることが出来ました。
そして、証拠の中に三浦さんが泣いている様子も見られたので、
別れ話をしたと推測されました。

その後も何日か寛さんの行動調査をしましたが、
二人が会うことはありませんでした。
そして、三浦さんが予定よりも2週間早く退職することが決まったことを、
会社員時代の友人からも聞きました。

美穂さんの2人目が欲しいという気持ちはどこかへ吹っ飛び
自分を裏切った寛さんをこれから信じることができるのか、また家族としてやっていくことが出来るのか、
自問自答の日々だそうです。

浮気を知られているかもしれないと、後ろめたい気持ちに耐えられず浮気を白状した寛さん。浮気相手と別れたたことでけじめをつけたと思っていたら大きな間違いです。
寛さんが耐えられずに降ろした鎖は、そのまま美穂さんの大きな心の傷となってしまいました。
その傷はそう簡単に癒すことはできないでしょう。
美穂さんが本当にいいと思うこれからの道を選んで、幸せになってほしいですね。

(2018.07.30)