「不倫の時効を迎えたから慰謝料請求できない」状況から、一発逆転した妻がしたこととは? 男と女のトラブル
  • facebook
  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINE

こんにちは。らむねです。
不倫にも時効があると聞いたことはありますか? 不倫をされた側からしてみたら、時効になったからと言って気持ちが切り替わるわけではありませんが、法律的には「不倫に気が付いてから3年」という期間が目安となり慰謝料などの請求が行われていきます。
時効をタテに、慰謝料請求ができないと言われた場合、不倫をされた側は本当に不利なのでしょうか?

「不倫の時効を迎えたから慰謝料請求できない」状況から、一発逆転した妻がしたこととは?

山井美穂さん(43歳)は保さん(43歳)と結婚18年目。今年高校に入学した娘と中学2年生の息子と4人で暮らしています。
娘は決して成績が良いほうではありませんでしたが、友人も多く活発なタイプ。両親とも仲が良く、学校での出来事などをよく話してくれる子でした。
一方、息子は小さなころから少し気難しい部分があり、小学3年生くらいから
「学校には行きたくない」
と不登校気味に。特にいじめにあっている訳ではなさそうでしたが、学校を長期でお休みすることも珍しくはありませんでした。

美穂さんは、結婚前から働いていた会社で時短社員として働いていましたが、息子が不登校気味になってからは、融通のきくパートに変更。家にいることが増えました。
そしてその分保さんが「俺が頑張るから大丈夫」と言い、一生懸命働いてくれていました。

子育てに夢中になっている美穂さんが保さんの異変に気が付いたのは息子が小学4年生の頃でした。「残業」や「出世のために上司と飲む」機会が増えた分、帰りも遅くなっていたのは美穂さんも承知していましたが、帰って来てからの保さんの様子がどうもおかしく、不自然に感じるようになったのです。
不登校気味の息子の相談をしていても、携帯電話ばかり気にしていたり、今まで着たことのないタイプの洋服を通販サイトで購入したり……問題がある家族のことは見て見ぬふりをして、他のことに気を取られているのは明らかでした。

美穂さんはある日、リビングで携帯電話をいじっている保さんを後ろから「そんなに誰と連絡とってるのよ!」と、覗き込みました。

すると、保さんは想像以上に驚いて「なにもないよ」と慌ててスマホを隠したのです。
しかし、美穂さんは、女性とやりとりしている携帯電話の画面をはっきりと見ていました。
そして「ねえ、今、誰とやり取りしてたの? ハートだらけだったけど、おかしいよね?」と、保さんの浮気を問い詰めました。しばらく言いあいとなりましたが、美穂さんから最近の行動について問い詰められ続けているうちに、保さんは「本気じゃないんだ」と浮気を白状…。怒り狂う美穂さんに「浮気相手とは別れる。携帯も変える」と、約束をしてどうにか許してもらえることになりました。

浮気発覚後の生活

その後も息子の不登校は続きました。家ではとても元気で、同級生とはオンラインゲームで繋がっているようでしたが、どうしても学校へ行くことができずに、美穂さんがカウンセリングを受けながら見守っていました。
保さんは浮気の一件以降、心を入れ替えて生活をしているように見えました。やましいことは何もないと、スマホのパスワードも美穂さんに教え、以前より家族で過ごすことも増えました。

しかし、最近になって美穂さんは、保さんがもう1台携帯電話を持っていることに気が付きました。鞄の中の筆箱が透けて光っているような気がしたので確認したところ、中に小さな携帯電話が入っていたのです。
メッセージのやり取りに「4周年記念♡」という文字があったことから、その相手が、以前と同じ浮気相手だということはすぐに分かりました。

美穂さんはその携帯電話をそっと元に戻し、一晩よく考えました。その結果「息子を一人にして私が働くわけにいかない今、離婚はせずに浮気相手と完全に別れさせたい」という結論に至り、探偵に証拠を取ってもらうことにしました。
美穂さんの考えを知る由もない保さんは、その後も不倫相手と会い続け、不倫の証拠はすぐにとることができました。

不倫の証拠を手に入れた妻は

証拠を手に入れた美穂さんは、すぐにはその証拠を使わず保さんに、「前、浮気してた人と、もう連絡とってないよね?」と聞いてみました。
すると保さんは「当たり前だろ!今さらなんだよ!もう、相手が何をしているかも知らないよ」と、少し怒りながら反論してきました。
美穂さんはわざと「この前テレビで見たんだけど、私、浮気相手から慰謝料もらえるみたい。もう関係ないなら、今からでも請求してみようかな」と、カマをかけてみました。

すると、保さんは「今さら掘り返すなよ」と不機嫌に黙り込んでしまいました。
そして、しばらく“いつもの”携帯電話を黙って触っていたと思ったら「浮気の慰謝料って3年以内にしないといけなかったらしいよ。もう4年目だもんな。俺だって、それで美穂が納得するなら、慰謝料請求したいよ」と……浮気の慰謝料請求の時効の話をあたかも残念そうにしてきたのです。
美穂さんは、その言葉を聞いて
「よかった。あなたが同じ気持ちで」
と、探偵にとってもらった浮気の証拠を保さんの目の前に出しました。
「相手の女性にこの場で連絡しましょう。筆箱の中の携帯で」と、保さんのカバンから、筆箱を出して中身をテーブルの上にぶちまけました。

保さんは、浮気の報告書とテーブルの上にある携帯電話を見て放心状態になっていましたが、全てを理解したようで「あ、あぁそうだな」と返事をして、黙り込んでしまいました。
美穂さんは「あなたのこと、もう信頼できないし許せないけど、あの子(息子)が不登校のうちは離婚しません。相手とは別れてもらいます」と、言って“もう1台の”携帯電話を保さんに渡しました。

その後、保さんは美穂さんの目の前で「別れたい」と、不倫相手に電話をかけ、美穂さんは不倫相手に慰謝料を請求する内容証明を送ったそうです。
もちろん“もう1台”の携帯電話は没収。保さんにも「もう浮気はしない」と一筆書いてもらったそうです。

浮気がバレてからも水面下でこっそりと浮気を続け、「浮気の時効」が過ぎたから慰謝料請求されることは無いとたかをくくっていた保さんは、今度こそしっかりと反省をしてほしいです。

とは言え、保さんが言っていた通り、浮気や不倫が発覚後、または相手を知った時から3年が経過すると慰謝料の請求はできなくなります。また、不倫を知らなかったとしても20年が経過すると、慰謝料が請求できなくなります。(除斥期間)
もしも、不倫や浮気に気が付いたら早めの行動、早めの対処が望ましいと言えますね。

(2020.03.30)

  • facebook
  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINE
人気記事ランキング
注目タグ
Twitter
Facebook