こんにちは、らむねです。
不倫している2人のどちらかが本気になってしまった場合、「キレイに別れる」のは難しいことが多いようです。特に、不倫を継続するためにどちらかが相手に
「離婚することが決まっている」
「家にいたくない」
「はやく〇〇(不倫相手)と結婚したい」
などと嘘をつき、相手がそれを待ち望んでいたら……。
今回はそんな不倫のお話です。
夫の不倫相手から「別れて」と言われている妻……その裏に隠された秘密
綾瀬颯斗さん(48歳)は妻・玲奈さん(40歳)と小学生の子ども2人の4人家族。上の子が小学生に上がると同時に購入した一軒家で暮らしています。
子どもたちは兄弟共に地区のバスケットクラブに所属していて、玲奈さんはその付き添いなどにも積極的に参加していました。
颯斗さんも、子育てには積極的でしたが、仕事の都合で平日は帰宅が遅いことが多く、帰ってきても軽く晩酌をして寝る程度の時間しかありませんでした。
玲奈さんは、毎日の子どもの状況報告や、学校やバスケットクラブでの出来事を話すために、毎日颯斗さんの帰りを待ち、颯斗さんもそれを「うんうん」と聞いてくれていました。
子どもの朝練と自分のパートで朝が早い玲奈さんは、颯斗さんと寝室を別にしていました。そのため夫婦で会話ができるその時間を玲奈さんは特に大切にしていて、颯斗さんも同じ気持ちだと思っていました。
パート先へ謎の電話
玲奈さんのパートのシフトは朝、子どもと一緒に出で行ける時間から正午までと、昼過ぎには帰宅できる時間帯に組んでもらっていました。
朝、颯斗さんを見送ることはできませんでしたが、子どもが帰って来るまでに夕食の支度など、家事などほとんどのことを終わらせることが出来るシフトは、玲奈さんにとってベストなシフトでした。
ある日、玲奈さんがパートを終わらせて帰る準備をしていると、颯斗さんの会社の「高橋」と名乗る女性からパート先へ連絡が入りました。
今まで会社の人がパート先へ連絡をしてくることなどなかったため、玲奈さんは慌てて電話を替わりました。すると電話口の女性は、
「玲奈さんですか? 私はご主人と付き合っています。早く別れてもらえませんか? 話はそれだけです」
と、一方的に告げてきたのです。
玲奈さんが言葉を返す隙もなく電話は切れ、パート先の人に「何かありました?」と、心配されながらも玲奈さんは必死に「大丈夫です」と笑顔をつくり、そのままパート先を後にしました。
浮気を認めた夫
玲奈さんはパートから帰り道、自転車をこぎながら
(いたずら? でも、パート先も私の名前も知っていた……)
と頭の中でぐるぐるとさっきの電話のことを考えていました。
そして、その日の夜颯斗さんに昼間の電話のことを聞いてみることにしたのです。
颯斗さんは、驚くほどあっさりと「浮気」について認めました。しかし、
「アプリで知り合った女性で、もう終わってる。アプリの登録も削除したし、彼女の本名も連絡先も分からない」と……。そして、「本当にバカなことをしたと思っている。出来心だった。許してほしい」と、玲奈さんに必死に謝り、
「怪しいことは何もないから、疑うなら全部見てくれ。」
とスマホを差し出したのでした。
玲奈さんは「少し考えたい」と、その場を離れましたが、心の中では(子どものためにも、もう一度信じたい)と思っていました。
しかし、次の日パートから玲奈さんが帰ると、ポストに1通の手紙が投函されていました。差出人のところには「高橋」と、名前が書いてあり、その手紙は直接投函されたようで、切手もなく押印もされていませんでした。玲奈さんは心臓が止まるほど驚き、すぐに中身を開封。
すると、
「まだご主人と私の関係は続いています。早く離婚してください」
と……。
すぐに颯斗さんに電話をして報告をしましたが、「相手を刺激しないように無視したほうがいい」と言われ、玲奈さんもそれに従うことにしました。
本当に別れているの? 真実はどこに?
しかし、それから毎日のように家のポストに
「あなたの夫と結婚の約束をしています」
「私たちの邪魔をするのはやめてほしい」
「毎日会っています」
「颯斗さんが私のことを愛していると言っています」
など綴られた手紙が投函されるように。
颯斗さんは相変わらず「無視したほうがいい」と言っていましたが、玲奈さんは徐々に颯斗さんの言葉に嘘っぽさを感じるようになりました。
そして「家も知られているし、子どもに何かあったら」と颯斗さんに伝え、警察に相談に行くことに。
しかし、警察は家庭内の不倫騒動と認識し、相手の特定をしてくれるわけでもなく……
玲奈さんは、探偵に張り込みによる犯人特定の嫌がらせ調査と颯斗さんの浮気調査を依頼しました。
調査の結果、毎朝ポストに手紙を入れに来ている1人の女性をすぐに見つけることができました。なんとその女性は颯斗さんと同じ会社の支店で働いていた女性だったのです。
しかし颯斗さんが仕事帰りにその女性と会っている様子がないことから、手紙に書かれた「毎日会っている」というのは嘘だということが分かりました。
玲奈さんは、探偵を使い犯人を特定できたことを颯斗さんに報告したそうです。
颯斗さんは、その女性と軽い気持ちで数回不貞関係にはなったものの、
「奥さんと別れてほしい」「自分と付き合ってほしい」などとしつこく言われるようになり、そのつもりがなかった颯斗さんはその女性に一方的に別れを告げてブロックしたとのことでした。
最初に玲奈さんに聞かれたときに社内で不倫をしたと言い出せずについ嘘をついてしまったと……。
しかし、颯斗さんは「俺は玲奈のことも家の場所も、パート先も言ってない」とのことで、玲奈さんは警察にすべてを話してその女性に警告をしてもらうそうです。
元はと言えば颯斗さんの不貞から始まったこの問題……。
玲奈さんは、彼女だけに非があるわけではないと、慰謝料の請求などは一切しないとのことでした。颯斗さんは自分のしたことを反省して、玲奈さんと家族のことを大切にしていってほしいですね。
(2019.10.21)