子どもがいるから家に居たくない!?
平日の帰りは夜遅く、休日も朝から家を空ける祐一さんは、
愛さんから「たまにでいいから、子どもたちとどこかへ出かけてあげてほしい」と言われると、
「子どもがうるさくて家にいても落ち着かない。だったらお前がどこかへ子どもと出かけてくれないか?」
と言ってきたのです。
愛さんも平日はフルタイムで働いているため、まとまった家事などは休日に行っていました。
そして週末、土日のどちらかは、なるべく子どもたちと一緒に外出する機会を作っていました。
祐一さんは家族のために一生懸命働いてくれているのだから……と思ってきた愛さんですが、
「子どもたちはあなたが仕事が忙しいから休みの日に一緒に出掛けたり、遊んでもらえなくても
仕方がないと我慢しているのに。あなたは子どもたちの事がかわいくないの?」
そう祐一さんを責めましたが、何も答えず黙って家を出て行き
その日も夜中まで帰ってきませんでした。
それ以来、祐一さんは愛さんとも子どもたちとも、ほとんど顔を合わせることがなくなりました。
たまに家にいても、寝室から出てくることはなく、気が付くと外出しているような、
完全な家庭内別居状態になっていました。
実は不倫をしていた?
そしてある日、愛さんにこう言ったのです。
「好きな女性が出来た。だけど、その女性からは既婚者とは付き合えないと言われた。
離婚したら、結婚を前提に付き合う約束をしているので離婚してほしい」
と。
愛さんは、「そんな勝手なことが許されるわけがない」と、
すぐに祐一さんの両親にも相談しました。
義両親は「バカなことを言っている。」と、すぐに祐一さんを呼び出し怒ってくれました。
しかし、それがきっかけで祐一さんは逆上し、
「2人の問題なのに両親を味方につけるようなことをして、君に幻滅した。
離婚しか選択肢はない。もうお前たちに対して愛情など全くない、一緒に暮らすのは無理だ」
と言って、家を出て行ってしまいました。
ギリギリの生活費だけは毎月振り込まれていましたが、
一切家にも帰らず連絡もしてこない祐一さんは、その女性と一緒にいるとしか考えられず、
愛さんは探偵に浮気調査を依頼しました。
調査の結果、祐一さんは会社の近くにアパートを借りて一人暮らしをしていました。
そして、そのアパートへ頻繁に出入りする女性の姿も確認できました。
愛さんは、離婚だけは避けたいと思っているので、
この証拠を盾に離婚不受理届を出し、女性に慰謝料を請求して別れてもらうつもりだと言っていました。
また、家に帰らない理由を子どものせいにして不倫をしていたなんて、
祐一さんの思い通りには絶対させないと言っていました。
祐一さんには自分が傷つけた人たちの痛みに気付いて、心から反省してほしいですね。
(2018.08.02)