父親と一緒に行きたいと?
敏光さんの引っ越しの日が決まり、荷物を少しづつまとめ始めていたある日、
娘が泣きながら敏光さんのところへきて「私もパパと一緒に住みたい」と言ったのです。
敏光さんのことを陰で嫌っていると聞かされていた、娘のその涙の告白に敏光さんは驚きました。
「どうしたの?」
最初は、敏光さんが何を聞いても「どうしても」としか答えませんでしたが、
根気よく話かけつづけると、「パパがいなくなったら、たまに泊まりに来ているお兄さんが来ちゃうかも。
そしたら、パパと会えなくなっちゃう?」
「私がパパと居たら、ママもこっちに来てくれるかも」と、ずっと心配していたことを打ち明けてくれました。
敏光さんは、それを聞いて初めて「自分がいないときに、男を連れ込んでいる」事実を知りました。
そして、娘はその男性と母親の関係にも気が付いて悩んでいたのです。
子どもから聞かされた真実
敏光さんは、怒りに頭が爆発しそうになりましたが、娘に「わかった、ちょっとママと話してみるね。」と
どうにか娘をなだめました。
そして、親権の争いと慰謝料の請求をするために、すぐに弁護士に相談。
弁護士から「証拠がないと、簡単には勝てない」と言われ、探偵に浮気調査を依頼しました。
調査の結果、絵美里さんは平日の夜に娘を実家にお泊りさせて、自分は不倫相手と会っていました。
さらにそのまま、絵美里さんの家に数時間滞在することもあり、
敏光さんのいない日はほぼ毎日不倫相手と会っていることが1週間の調査で分かりました。
敏光さんは、その証拠を盾に、慰謝料の請求と親権に関しても争うと言っていました。
いくら夫が家を空けていたからと言って、その間、ほかの男性と堂々と浮気をしていたなんて、
言語道断、言い訳できません。
さらに娘の前でも堂々と浮気相手を泊まらせて、不安な気持ちにさせていたなんて母親失格です。
娘と敏光さんが望む方向に、決着がつくといいのですが……。
(2018.11.28)