行動を報告することが普通の状態に
健充さんは佳乃さんの浮気を疑い続け、束縛し続けました。
それでも、健充さんの生活態度は相変わらずで、家族で食卓を囲む事も無く、
家での会話も「明日は何するの?」という行動を確認する言葉が加わっただけでした。
そして、行動を報告するのが日常化になった事で、
健充さんは浮気に関してうるさく攻め立てるような事はしなくなりました。
ある日、ふとした拍子に健充さんのスマホの画面が見えました。
そこには、女性の名前と、たくさんのハートマークが。
直感的に嫌な予感がした佳乃さんは、思わず「誰とやり取りしているの?」とその場で聞くと、
健充さんは明らかに焦った様子で、「ゴルフ仲間の斎藤だよ。」と
佳乃さんも知る男性の名前を言ったのです。
佳乃さんは嘘をつかれた事で、健充さんにやましい事があると確信。
と同時に、浮気をしているのではないかと疑い始めました。
それ以降、今まで気にならなかった会社の飲み会の頻度や夜遅く帰ってきた日をチェックするように。
すると、決まった曜日に必ず遅くなる事が分かりました。
そして、会社の飲み会だと言われたその日、佳乃さんはファミリー共有されている
「iphoneを探す」機能を立ち上げ、健充さんの行動を監視すると、
飲み屋に数時間位置した後、ホテルに移動している事が確認出来ました。
夫の浮気の証拠をつかんだ妻がしたこと
佳乃さんは、急いでそのホテルの場所へ行き、車の中で出口を監視。
2人がホテルから出てくるところをスマホのカメラで撮影しました。
そして、佳乃さんは
(もしかしたら、私の行動を知りたがっていたのは、自分が浮気をしていたからかもしれない)と思い、
健充さんに対して「許せない」という感情が大きく膨らんでいきました。
佳乃さんはその写真を持って、弁護士の無料相談に行きました。
しかし、佳乃さんが撮影した写真は暗く不鮮明で「2人を知る人が見れば、何となく判る」というレベル。
これでは証拠としては使えないと言われてしまいました。
そこで佳乃さんは探偵に浮気調査を依頼する事に。
調査の結果、浮気の証拠をしっかりと取る事が出来、更に行きつけと思われる飲み屋への聞き込みから
2人は、2年くらい前からの付き合いという事も分かりました。
2年前と言えば、健充さんが佳乃さんに「浮気をしている」と言い掛かりを付けてきた時期。
自分の浮気がバレないように、佳乃さんがどこに居るのか行動を把握していたのです。
佳乃さんはその証拠を使って、2人に慰謝料を請求するそうです。
不倫をしていた夫を許す事は出来ないけれど、子どものこれからの事を思うと離婚するかどうかは
慎重に考えたいと言っていました。
浮気の証拠がある以上、「離婚するか、しないか」、「慰謝料は払わない」等、
健充さんがどうあがいても、それらを選択する事は出来ません。
健充さんは、佳乃さんに慰謝料を支払い、しっかりと償って欲しいですね。
(2019.02.25)