子どもは何も言わない「いじめ問題」。親が子どもを確実に救うためには? 家族のトラブル
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中学受験の失敗

未来さんはどうにか慶太君を元気づけようとしましたが、うまくいきませんでした。
今まで頑張ってきた受験という目標を失って
慶太君はすっかり抜け殻のようになってしまっていまいた。

学校の友達から「受験大丈夫?」と聞かれることすら慶太君にはプレッシャーのようで、
「こんな状況で受験して落ちるくらいなら、受けないほうがいい」と、
結局すべての中学受験を放棄してしまいました。
その結果、小学校を卒業した慶太君は地元の公立中学校に通うことになりました。

未来さんが慶太君の異変に気が付いたのは夏休み前のこと。
すっかり勉強もせずふさぎ込むようになったことに加えて
持ち物や制服がなくなったり、顔に擦り傷を作って帰って来たりするように……。
未来さんが慶太君に理由を聞いても「プロレスごっこをした」と言うだけで、
すぐに部屋にこもってしまうように。
未来さんは友達にいじめられているのではないかと心配し
何度も慶太君に「学校で嫌なことがあるんじゃないの?」
「先生になくなったものの事、相談してみよう」と持ち掛けましたが、
「俺のことを考えているなら余計なことをするな!」と断固拒否。
その話をしようとするだけで不機嫌になってしまうようになりました。

何も言わない息子の異変

未来さんはしばらく様子を見ていましたが、状況がよくなっている様子は一切なく、
むしろエスカレートしているように見えました。
未来さんは、悩んだ結果(何かあってからでは遅い)と、慶太君がいじめられている現場を押さえようと、
探偵に見守り調査を依頼することしました。

調査の結果、登下校時にカバンを持たされたり、
無意味に暴力を振るわれたりしている現場を押さえることができました。
未来さんは、その写真をもって学校に相談しに行くそうです。
その写真を見れば誰がいじめていたかも一目瞭然。
学校はいじめの事実を認めざるを得ないでしょう。

不慮の事故で中学受験に失敗し、傷ついている慶太君に更なるいじめ……。
慶太君へのいじめがなくなり、勉強に対する自信もまた取り戻せるようになるといいですね。

(2018.06.19)

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