結婚生活43年、妻が晩年離婚を決めて幸せを手に入れるまで 男と女のトラブル
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いつまでも夫の好きなようにはさせない

50代になっても60代になっても、秀治さんの私生活は相変わらずでした。
家に帰ってこないことが、もはや洋子さんと子どもたちの間でも日常になり、
それに関して家族で何かを話すこともなくなっていました。

しかし、洋子さんは心の中で(子どもたちが自立したら、いつか離婚をしたい)と
長年考えていました。
秀治さんは家計のことに関しても全く無関心だったので、
気付かれることなく毎月のやりくりと、パート代から少しづづ貯金し、それはかなりの額になっていました。

そして、秀治さんが70歳で定年を迎えたことをきっかけに、洋子さんは動き始めたのです。
まずは子どもたちに、離婚をしようと思っていることを相談しに行きました。
下の子は「今まで頑張って来たんだから、老後は自由に過ごしたほうがいい」と
すぐに賛成してくれましたが、
上の子は「お金のこととか、大丈夫? せっかくここまで我慢してきたのに」と心配そうでした。
しかし、洋子さんが「あの人と一緒のお墓に入って、死んでからも苦労したくない」という思いを伝え、
お金に関してもきちんと調べてある旨を伝えると、
上の子も「何かあったら、お母さんの面倒はみるから頼ってね」と、話を分かってくれました。

お金に困らないような晩年離婚を

そして、知り合いに紹介してもらって相談をしていた弁護士の助言に従って、
まずは秀治さんの不貞の証拠をとるために、探偵に浮気調査を依頼しました。

調査の結果、秀治さんが相手の女性と夫婦同然の生活をしている様子の証拠を
取ることが出来ました。
そして、その女性が周りの人に秀治さんを「内縁の夫」と紹介していることも分かりました。


洋子さんはこの証拠を盾に弁護士を立て、年金分割制度と財産分与、
さらには不貞の慰謝料を秀治さんと相手に請求し、離婚を申し立てる予定だと言っていました。
その後、秀治さんは、洋子さんの「離婚のためにきちんと話し合いをしませんか?」と言う申し出に対して、
「勝手にしろ」と言っていたそうです。
秀治さんは、「今と変わらない」と思っているのかもしれませんが、そんなに簡単な話ではありません。
これからの洋子さんの人生が、ストレスのない自由な毎日になるといいですね。

(2018.09.03)

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