こんにちは。らむねです。
不貞行為がない風俗ならば、「不倫」にはならないので問題ないと考える人がいます。
しかし、法律的には「不倫」にならなくても、パートナーが風俗を「よし」としないなら、
しかも、ある程度の期間継続して風俗へ行っている場合は、
離婚理由として認められることもあります。
今回は「不貞行為は無いし、付き合いなんだから」と、理不尽な理屈で妻を論破していた男性のお話です。
浮気を疑う妻に「付き合いで行った風俗なんだから仕方ない」という夫……その発言は認められるの?
草野唯子さん(35歳)と夫・陸さん(38歳)は結婚3年目、
1歳になる息子と3人で暮らしています。
唯子さんは両親の仕事の関係で、子どもの頃から海外と日本を行ったり来たりする生活をしていました。
そのため語学が堪能で、大学卒業後はアメリカの企業で働いて一人暮らしをしてきました。
30歳になったときに唯子さんは日本へ帰ろうと決意し、帰国直後に陸さんと出会い、
交際が始まりました。
帰国してからしばらくの間、唯子さんは就職しませんでした。
実家に帰った唯子さんは、アメリカで働いていた時の貯金が十分にあったので、
自分が納得できる会社に就職したいと、知り合いなどに積極的に会って
人脈を作っていたのです。
唯子さんと結婚したいと思っていた陸さんは、交際半年で唯さんに「結婚を前提の同棲」を
申し込みました。そして、お互いの両親へ挨拶をすることに……。
唯子さんの両親は「娘はもう、いい歳だからよろしくね」と喜んで陸さんを受け入れました。
しかし、陸さんの両親は
「30歳まで海外で暮らしていて、今はご実家で就職活動中なんて、ずいぶん箱入り娘なのね」
と唯子さんに嫌味を言い、あきらかにバカにしたような態度を取りました。
陸さんは唯子さんの経歴や、今の状況をきちんと話してくれていましたが、
「30歳で実家暮らしの無職」という部分しか見てもらうことができず、
唯子さんは(絶対に大手に就職してやる!)と奮起。
その2か月後には、その語学力と職務経験を活かせる大手外資系の会社に入社しました。
理想的な生活スタイル
同棲生活が始まると、陸さんと唯子さんはまるで「同士」のようになっていきました。
仕事の業種は違いましたが、何かあればサポートし、互いに切磋琢磨していました。
そして同棲が1年を過ぎるころには、家でご飯を食べることは皆無になり、
朝起きる時間が違うからという理由で、寝室も別々になりました。
だからと言って2人はセックスレスなわけでもなく、休みを合わせて海外旅行へ
行ったりもしていました。仕事中心の2人にとって、メリハリのあるその生活スタイルはまさに理想的なものでした。
しかし、お互いの両親から「結婚」「出産」をせかされるようになり、
2人は「結婚しない理由もないね」と、結婚式を上げずに入籍。
そのまますぐに「妊活」を開始しました。
そして唯子さんは妊娠。産休、育休をとり、1年で仕事へ復帰しました。
子どもが出来たことで唯子さんの生活スタイルは激変しました。
「自分のために効率よく時間を使う」という生活から、
一気に「子どもが中心」の生活スタイルにシフトしたのです。
陸さんも、子育てには積極的に参加していましたが、
仕事が忙しい陸さんはどうしても思うように唯子さんを手伝うことができず、
結果的に「俺に子育ては無理だ」と言って、
唯子さんに言われたことしか、やらなくなりました。
子どもが生まれてからの唯子さんは、毎日子供と寝ているので
寝室が別の陸さんとはセックスレスになっていました。
徐々に陸さんは、子どもが寝る時間になると自分の寝室へこもり、
PCや動画配信サイトを楽しむようになり、夫婦の会話も減少。
会話は子どもに関する事くらいになっていました。
同じ方向を向いて生活をしていた2人だったのに……
子どもが出来たことによって、生活スタイルに変化が?
(2019.09.17)